COLUMN コラム
2019.07.10バイオラブライフ

健康美のカギをにぎる!ホルモンのはたらき

私たちの身体を健やかに維持するために欠かせない「恒常性(ホメオスタシス)」のバランス。
その中でも、身体の各機能にはたらきかけているのが「内分泌系」= ホルモンです。
その種類はなんと100種類以上!そしてそれぞれが決まった役割を果たしているのです。
今回からは、数あるホルモンの中から、私たちの日常と“きれい”に関わるホルモンについて、いくつか順番にご紹介をしていきたいと思います。第1回は「成長ホルモン」です!

■老化防止のキーマン:「成長ホルモン」

「成長ホルモン」はその名の通り、私たちの身体を「成長」させるホルモン。成長期であれば、身長をのばしたり筋肉を発達させるのは誰もが知るところです。ですが、その働きは「成長」だけではありません。
成長ホルモンは入眠後の深い睡眠中や運動後、空腹時に分泌されます。そして、傷ついた細胞の修復・再生や免疫力維持、肌や筋肉、内臓など身体の組織の新陳代謝サポート、コレステロール値低下にも関わっています。身長が止まったあとのオトナ世代にとっては、これがメインの役割です。まさに老化防止のキーマンといえるのです。ところが、成長ホルモンは20歳ごろをピークにどんどん減少。40代ではその半分、60代では四分の一くらいまで減少してしまいます。すると、身体のメンテナンスが追いつかず、老化が進行してゆくことになるのです。では、どのようにしたら、成長ホルモンの減少を最小限に抑えながら、効率よくその恩恵をうけることができるのでしょうか?

■深くて良質な睡眠

成長ホルモンは、入眠後最初の「ノンレム睡眠」の時に、1日の分泌量の約70%が分泌されます。ノンレム睡眠とは、脳が休んでいる深い眠りの睡眠で、昔から夜10時から2時はお肌のゴールデンタイムと言われていたのもこのためです。
ですが、最近は仕事や家事に追われ、夜まで忙しく、パソコンやスマートフォンを使用しながら夜中まで起きていて、なかなか寝付けない生活習慣の方や、慢性的に睡眠が浅いという方も増えています。
これでは、成長ホルモンのメリットを十分に受けられず、免疫低下、慢性疲労の蓄積、など美容と健康に悪影響が出てきてしまいます。
この場合、まずは、一日の生活のリズムを整え、スムーズに眠れる生活習慣を身につけていきましょう。
規則正しい生活スタイルで「体内時計」が整うと、睡眠ホルモンの「メラトニン」も分泌され、自然な眠りへと導いてくれるようになります。(この睡眠ホルモンについては、次回にお話ししていきます)

■食事と適度な運動で、成長ホルモン分泌アップ

良質な睡眠に次ぐポイントは、食事と運動です。
食事においては、何といっても成長ホルモンのもととなるアミノ酸をしっかり摂れる食事がおすすめです。
肉、魚、卵、豆製品、乳製品など、それぞれ異なるバランスのアミノ酸を含んでいるため、さまざまな食材からタンパク質を補うようにしましょう。中でも、成長ホルモン分泌のサポートに必要なのが「アルギニン」です。
大豆や、豚肉、鶏肉、エビ、マグロ、カツオ、ピーナッツ、アーモンドなどに含まれます。毎日の食事に違う食材を取り入れながら、一週間でバランスがとれるようにしてみましょう。
さらに、筋トレなどの運動も成長ホルモン分泌には欠かせません。これも継続が大切で、続けやすい時間帯に行なうことがポイントです。効果的な時間帯は夕方17時から19時くらい。この時間に、スクワットや腹筋などの無酸素運動をすると、その効果は約5~6時間持続。睡眠中に出る成長ホルモンとの相乗効果が得られます!
夕方の運動 → 夕食でタンパク質を補給 → 良質な睡眠 が、成長ホルモンの分泌、はたらきをアップさせ、老化防止効果を得られる鍵といえますね!

人間本来が持つコンディションに整えていく環境を作ることが、心地よく快適な日々をもたらし、しかもアンチエイジングの近道となります。ぜひ、できるところから実践してみましょう。

次回は、睡眠に関わるホルモンのお話しです。

 

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