COLUMN コラム
2019.01.09バイオラブライフ

輝く健康美をめざして“ホメオスタシス(恒常性)のお話し”

2019年がスタートしました!今年は平成から元号がかわる大きな節目の年になりますね。
みなさんは、そんな新年の初詣ではどんなことをお願いしましたか?仕事の目標達成、欲しいものが手に入る、受験生がいる方は合格祈願をされたり・・・。とさまざまあると思いますが、きっと、誰もが願うのは「家族(自分も含む)の健康」なのではないでしょうか?
そこで、今回は、私たちが健やかな日々を送るために欠かせない「身体のはたらき」と植物療法(フィトテラピー)についてのお話しをしたいと思います。

◆心身ともに健全で“ふつう”の日常を守る「ホメオスタシス(恒常性)」

この時期になると、風邪やインフルエンザの高熱で寝込んだり、冷え症で毎日が辛いなど、何かしらの身体の不調を経験する方も多く、そういう時には、何の不調も感じない“ふつう”の健康のありがたみをしみじみ実感させられるものですね。
この“ふつう”の状態は、私たちの生命を維持するための機能によってコントロールされています。
例えば、外部環境(気温、大気汚染、湿度)がさまざまでも、体温などの体内の内部環境は常に同じ状態に保たれています。これを「恒常性(ホメオスタシス)の維持」といいます。
恒常性(ホメオスタシス)の維持は、神経系、内分泌系、免疫系という3つの組織系ネットワークを作り、相互に作用しながらそれぞれの役割をはたしています。
このはたらきがあってはじめて、生体防御機能(病気にならないようにする)や、自己治癒力(けがや病気を治そうとするチカラ)が備わることにつながるのです。

◆3つのシステムのつながりとは?

自律神経系は、血行や睡眠や呼吸、体温調節、消化機能など生命維持に欠かせないはたらきを調節し、免疫系は身体の抵抗力、内分泌系はホルモンの分泌を司っています。(そして、脳がこの3つを統括しているのです。)
それぞれのつながりの一例を見てみましょう。
◇内分泌系と自律神経系
更年期でホルモン分泌が変わることでホルモンバランスが崩れ、自律神経失調症状(のぼせ、冷え、動悸、不眠など)があらわれる。
◇自律神経系と免疫系
ストレスや心配ごとなどが度重なると身体の抵抗力が弱まり、風邪などにかかりやすくなる。
◇内分泌系と免疫系
月経前後に、ホルモン分泌の影響により、肌荒れや吹き出物ができやすくなる。
いかがでしょうか? 特に女性は、年齢とともに内分泌系の変化に影響を受けやすいため、思い当たることがいくつもあるのではないでしょうか?このはたらきがバランスよく機能することが、私たちの心身の健康、引いては美しさにもつながっていくのです。

◆植物療法(フィトテラピー)と恒常性(ホメオスタシス)

植物療法(フィトテラピー)で用いられるハーブや精油(アロマ)にはさまざまなはたらきが期待できますが、なかでもこの恒常性(ホメオスタシス)の機能を調整するはたらきがあります。
そもそも植物がもつフィトケミカルは、外部刺激から身を守り、生命を維持させるためのもの。
私たちの身体の不調も、全体のバランスの乱れとみなして、ピンポイント的な組織ではなく、全体機能の調整・回復をはかり、結果的に心身のバランスを整えます。
さまざまなハーブがあるなかから、各機能に効果的で、私たちにもなじみがあるハーブをご紹介します。

◇自律神経系

ジャーマンカモミール・・・・ 鎮静・鎮痙作用
古くから世界中で民間薬として親しまれ、フランスでは「貴婦人の花」とも呼ばれます。
ハーブティーとしてもっともポピュラーなハーブですね!
※ジャーマンカモミールに関するコラムはこちら

◇内分泌系

クラリセージ・・・・ホルモン分泌調節作用 (精油で使うことが多いですね)
ヨーロッパ原産のハーブで大きいものでは1mを超えるほどに育ちます。セージと混同しやすいのですが、下の写真のように並べてみると大きさ(草丈)や花が全く違います。PMSや月経痛など女性のお悩みに用いられることが多いハーブです。

◇免疫系

エキナセア・・・免疫賦活作用
北米の先住民が最も大切にしていたキク科のハーブで、伝染病や毒蛇に咬まれたときに用いたそうです。免疫力を高めるハーブとしてコーディアルやハーブティーでおなじみですね。美容面では、うるおいを保ちお肌の抵抗力を高めてくれる効果が期待されています。

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