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2020.02.17ハーブ一覧

別名 “タイムの母” ワイルドタイムのちから

学名:Thymus serpyllum
和名:洋種伊吹麝香草(ヨウシュイブキジャコウソウ)
効能:保湿、色素沈着抑制、収れん、抗菌 など

洋風料理には欠かせないハーブのひとつ「タイム」。私たちの日常になじんでいるこのタイムは「コモンタイム」と呼ばれる種類ですが、今回は、「タイムの母」とも呼ばれるワイルドタイムをご紹介します。

◆ 野生のエネルギーを秘めたワイルドタイム

ワイルドタイムは、ヨーロッパ中部原産の野生の多年草です。乾いた草地や草原などに自生しピンクから紅紫色の花をつけます。地面に広がりながら生える “ほふく性” の品種のため、ヨーロッパでは芝生の替わりに庭園などに植えられていた歴史もあり、今でもグラウンドカバープランツとしても利用されます。
イギリスの哲学者フランシス・ベーコンは「踏みしめると芳香を放って楽しくなるものが3つある」として、ワイルドタイムを挙げているほど、香りも豊か。
服がふれるだけでもさわやかな香りを放つうえに、害虫にも強く、繁殖力も旺盛なワイルドタイムはまさに野生種としてのエネルギーにあふれたハーブと言えます。水はけのよい土を好むので、水の与えすぎや湿気に注意すれば、ご家庭でも育てやすいハーブです。(料理用には使用しません)
かわいい花は鉢植えでも楽しめますが、庭の石組みの上などが景観や水はけの面でもおすすめです。

◆ ワイルドタイムの香りとハーブのチカラ

ワイルドタイムはすっきりとした香りが特長で、爽やかさの中に少し甘さも混じり、誰にでも親しみやすい香りです。また、タイムの“Thymus”(ティムス)は勇気を表すギリシャ語の“Tumos”(ツモス)から来ていると言われ、戦いの前にタイムのエッセンシャルオイルを使ったとされています。
また、コモンタイムと同様に、数あるハーブの中でも最も抗菌力の強いハーブとして知られます。これは、精油に含まれる成分の効果で、食あたりや消化不良などにも有用です。鎮痙作用もあることから、呼吸器系の不調にも用いられます。

<お肌への効能>
保湿やバリア機能改善、抗菌をはじめ、色素沈着抑制などさまざまな効果を持っています。特に、メラノサイトからケラチノサイト(肌の細胞)にメラニンが受け渡されるのを防ぐ効果があり、美白効果が期待されています。
かわいい見た目に驚異のパワーを宿したワイルドタイムは、本来の肌力をサポートし美肌に導いてくれる頼もしいハーブです。
一般的にアロマテラピーで用いることはほとんどありませんが、スキンケアで応用が進んでいるハーブなので、ぜひ皆さんも注目してみてください!
(ハーブの効果は一般的にいわれるものを記載しています)

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