COLUMN コラム
2019.02.20バイオラブライフ

注目の雑草魂ハーブ?! “ホーステール(スギナ)”

学名:Equisetum arvense
科名:トクサ科 和名:スギナ
効能:結合組織の強化、自律神経調整、泌尿器系トラブル

通勤や休日の散歩中にふと見渡す周囲の自然の中に、ちょっとした春の気配を感じるようになりました。
日当たりの良い斜面の枯れ草の中に小さな緑を発見すると、春に向かう植物のチカラ強さを感じ、心も弾む
ものですね。
そんな、春への歩みを感じさせる植物のひとつに「ツクシ」があります。今回は、このツクシと同じ植物である「ホーステール(スギナ)」というハーブをご紹介いたします。

◆ 語源は馬のしっぽ。4億年を生きるハーブ「ホーステール」

形状が馬のしっぽに似ていることから名付けられた「ホーステール(スギナ)」は、“ツクシがそのまま成長した植物”と思っている方も多いのではないでしょうか?
実はちょっと違います! シダ植物であるツクシ(胞子茎)は成長すると胞子を飛ばします。その後ツクシが枯れると、光合成を行なうためのスギナ(栄養茎)が生えてくるのです。見た目は全く違いますが、地下茎でつながっている同じ植物です。
スギナの祖先は、なんと4億年も前に地球に存在していた植物で、そのスギナの生命力は古くから注目され、ヨーロッパやインド伝承医学も用いられてきました。(庭の草取りの際、しぶとくはびこる頑丈な地下茎に苦労されたことがある方は、経験的にその“強さ”を実感しているかと思います。)
また、和名のスギナは、スギに似て見えることから命名され、日本では江戸時代にヨーロッパから薬効が伝えられました。

◆ 「ミネラルの宝庫」と言われる植物、ホーステールの薬効

生命力の強さが際立つホーステールは、古くから薬用のハーブとして、前立腺肥大や緩和な利尿剤として泌尿器系のトラブルなどに使われてきました。
ホーステールは「ミネラルの宝庫」とも呼ばれ、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、亜鉛などを含みます。そして、その最大の特長は特に「ケイ素」(シリカ)を最も多く含むことです。
ケイ素は、歯のエナメル質強化、コシのある髪の育成、爪の強度などに関係し、それぞれを健やかに若々しく保つはたらきをしています。また、カルシウムとマグネシウムも豊富に含んでいることから、自律神経のバランスを整えて、身体のだるさや、イライラ・不眠などの改善にも期待が高まっています。

◆ 美肌への土台を強化! ホーステールのエイジングケア!

豊富なミネラルで、身体のさまざまパーツに役立つホーステールですが、近年では美容効果への注目度がぐんぐん高まっています。
コラーゲンやエラスチンなどの肌の土台となる真皮組織を強化するため、肌のハリを保ち、シワやたるみ予防したり、保水力アップに有効とされています。さらに、血液循環をスムーズにすることで、むくみなどの解消にも効果があることに加え、フラボノイドの抗酸化作用で活性酸素を消去することから、化粧品の成分やエステなどへの積極的な利用がされています。このように、ふだんは、頑固な「雑草」扱いをしてしまう「ホーステール」の実力は、エイジングケアの宝庫ともいえる植物だったのです!
ご家庭では、手軽にハーブティーで飲んでいただくことはもちろんですが、ドライハーブを詰めたアイピローを瞼にのせていただくとむくみの解消にもよいとされています。
雑草に見えて、実は女性にうれしい効果が満載のホーステール。ハーブティーとしての存在感は地味ですが、ぜひ皆さんの日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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