COLUMN コラム
2024.05.29活動報告

ネイチャーズウェイグループの温室効果ガス削減目標が
SBT認証 (1.5℃基準) を取得

■SBTとは?

「Science Based Targets」の略称で、科学的根拠に基づいた目標設定を意味しています。
2015年12月に成立した「パリ協定」は、2020年以降の気候変動に関する国際条約で
この「パリ協定」で定められた、科学的根拠のある目標を、国や企業が達成するためにSBTが誕生しました。
1997年の「京都議定書」が「参加する先進国」への温室効果ガス削減要求だったのに対し、
2015年の「パリ協定」は「開発途上国も含めたすべての国」で取り組む温室効果ガス削減の公平な合意で、これは歴史上初の画期的な取組みと言えます。

■日本のカーボンニュートラル宣言

日本は2020年10月、2050年までの温室効果ガス排出量を実質ゼロにすると宣言しました。目標を達成するために、次世代自動車の普及や再生可能エネルギーの最大限導入などが推進されています。

■SBTの「1.5℃目標」と「2℃目標」とは?

SBTはこれまで、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて2℃以内にとどめる「2℃目標」を基準としていましたが、2019年10月以は更に厳しい「1.5℃目標」を設け推奨しています。

理由は、2018年にIPCC (国連気候変動に関する政府間パネル) から発表された「1.5℃特別報告書」により、「2℃目標」では将来的に地球環境保全が十分と言えない科学的根拠が示されたからでした。

■ネイチャーズウェイの温室効果ガス目標と取組み

ネイチャーズウェイは、毎年4.2%の水準で削減を進め、2030年度に▲46.2% (2019年度比) を目指します。

2021年度は、使用した電力 (596,063kWh) を100%再生可能エネルギーで賄うことで▲277t-CO2 (削減率97%、2019年度比) を実現し、SBT目標に向けて進捗しています。

また、残った排出量 (9.8t-CO2) についても森林吸収系クレジットで全量カーボンオフセットすることでカーボンニュートラルを達成しました。

サプライチェーン全体での2021年度温室効果ガス排出量の内訳は下図の通りです。

近年の気候変動対策に対する社会要求の高まりから、自社の排出 (Scope1、2) だけでなく、Scope3を含むサプライチェーン全体における温室効果ガス排出削減に目を向けることが重要になってきています。


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