お家でプチ植物療法、“天然アロマで心も安定” レモンバーム
◆レモンバーム(lemon balm)
学名:Melissa officinalis
科名:シソ科 和名:コウスイハッカ(香水薄荷)
◆植物療法に使われるレモンバームの効果
レモンバームはシソ科の多年草で、和名を香水薄荷と言います。
名前の通り、レモンに似た爽やかな「芳香(balm)」があり、ハーブティーとして人気があるハーブです。
また、生の葉は、レモンの香り付けの意味合いで、お菓子つくりや料理にも活用されています。
わたし達に身近なハーブでもあるレモンバームですが、実はその歴史はとても古く、
ヨーロッパでは2000年も前から栽培され、蜜を集めるための植物とされてきました。
学名のメリッサはギリシャ語でミツバチを意味する「melissa」に由来すると言われます。
さらに、1000年ほど前には、ギリシャ人の医師によって、レモンバームの薬効が記され、
以降、鎮静効果、鎮痛効果、不眠や頭痛、うつ症状、消化器系への有効性などが伝えられ、
植物療法でもおなじみのハーブとなっているのです。
◆レモンバームのアロマ効果
レモンバームにはロズマリン酸や、精油にはシトラール、リナロールといった精油成分が
含まれており、気持ちを安定させて心身共にリラックスをさせてくれる効果があります。
さらに、自律神経の不調を整える効果は更年期障害や月経前症候群(PMS)の改善にも役立つとされています。
気分が沈みがちなときや、心配ごとで眠れなかったりする場合、
生理前やホルモンバランスの乱れでイライラするときなどに、お休み前にハーブティーや
アロマオイルでレモンバームの香りに包まれると、スムーズな眠りに誘ってくれることでしょう。
誰にでも好まれる香りのレモンバームは、暑さ寒さにも強いため栽培しやすく、初心者向きの丈夫なハーブです。
ちなみに、とあるBIOLABスタッフの家庭のバルコニーでも、今年の猛暑に負けず、元気に育っているそうです。
ミネラルウォーターに入れると、清涼感あふれるハーブウォーターが楽しめて、ご家族にも好評だとか。
ハーブティー、ハーブビネガー、サラダ、デザートの風味付け、入浴剤、など
幅広い用途で大活躍のハーブですので、ぜひ、ご家庭でも栽培してみてはいかがでしょうか?
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