ハーブについて

ハーブとは

ハーブとは一般に、香りのある植物や薬草などを呼びます。
その語源は、「緑の草」や「やわらかな葉や茎の草」を意味するラテン語の「ヘルバ(herba)」が由来といわれており、フィトテラピーにおいては、「薬用植物」という意味で用いられます。

現在、地球上には約35万種の植物が生育しており、そのうち約7〜8万種がハーブといわれています。そのうち、医療、医薬、保健、美容、食品、日用生活用品として、現在約1000種類が利用されていますが、新種のハーブが次々に発見され、今後も増えることが予想されます。

 

ハーブの歴史

メソポタミアや古代エジプトの時代から、ハーブは使われていました。メソポタミアでは薬用植物として栽培がはじまり、数多くの処方箋が作られました。これが地中海を通ってヨーロッパへ伝わり、13世紀には、現在使われているエッセンシャルオイルの大半が誕生したといわれています。そして、16世紀のルネサンス以降、フィトテラピーは身近な医学療法としてヨーロッパ各地に浸透しています。

ハーブの有効性と薬理作用

現代薬学の処方薬は、有機化合物の集合体であるハーブの成分を単離・抽出されたものから始まっています。ハーブには、科学的に実証されている有効成分が多く含まれ、医薬品などに用いられる「強力な薬理作用」を示すものから、美容や化粧品の配合成分として利用される「緩和な作用」を示すものまで、さまざまです。

しかしながら、ハーブの有効成分を単離・抽出した単体の化合物(構成物の一部分だけを取り出したもの)は、強力な有効成分となる一方、刺激になることもあります。
自然界に存在する本来のかたち、つまり、ハーブの組成を崩すことなく、自然の形でそのまま扱うフィトテラピーは、身体にスムーズに取り入れられ、また安全であるといえます。

ハーブの相乗作用

フィトテラピーにおいては、ハーブは単体での使用よりも何種類かを組み合わせて使用すると効果が高まるとされています。その際、ハーブ同士の相性や配合割合は大変重要で、相乗的な効果がもっとも発揮される組み合わせ方法、配合バランスの見極めは、ハーブの知識だけでなく、経験智、そして手当てを行う個人の体質の把握など必要とされます。

アロマテラピー

アロマテラピーは、植物・ハーブから抽出したエッセンシャルオイル(精油)を使用して心身をケアし、健康を維持する自然療法です。エッセンシャルオイルは、何キロ、あるいは何百キロもの植物からほんの少ししか得られない貴重な揮発性の芳香物質で、植物のエネルギーが凝縮されたエッセンスです。その香りを利用して、リラックスしたり、元気になったり、という精神的な効果がアロマテラピーの大きな特長ですが、アロマテラピーも、実はフィトテラピーの一部なのです。

フィトテラピーは、植物の全体を使用し、内服・外用など、さまざまな形を通して身体に取り入れる全体的なアプローチを行っています。そのフィトテラピーの中で行われる、芳香利用、沐浴やマッサージといったケアがアロマテラピーです。

 

アロマによる心と身体へのアプローチ

植物のいい香り(アロマ)を嗅ぐと、気分が良くなります。これは、香りのメッセージを受け取った脳が「快」の感情を生み出しているからなのです。
香りが伝達される「大脳辺縁系」という脳の一部は、リラックスによる「快」、ストレスなどによる「不快」の両方の感情を支配しています。ここは、感情や本能、記憶のほかに、身体全体の調子を整えて健康を維持するための、自律神経や内分泌系(ホルモンなど)、免疫系といった3つの大きなシステムをコントロールしている重要な部分でもあります。過度なストレスを受けると、自律神経やホルモン分泌が乱れ、体調までが崩れてくるというのは、こうした脳のメカニズムによるもの。心と身体がつながっているというのはそういうことなのです。

自然のアロマに、心地よさや癒しを感じるのは、疲れた心や、乱れた身体のホメオスタシスを呼び覚ましてくれる不思議なエネルギーを、身体が感じているからなのかもしれません。心からはじまる身体へのアプローチは、さまざまなストレスに囲まれた現代人には、ますます求められるケアといえるでしょう。

 
 
 
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